秘書の言葉も、態度も、表情も。
すべて、見抜かれています。
どんなに丁寧な言葉を並べても、そこに心がなければ“空っぽ”だと相手には伝わる。
逆に、多少拙くても、誠意があれば確実に届く。
私たちは仕事柄、「上手に振る舞おう」と思いがちです。
でも、どれだけ上手に繕っても、相手は敏感に感じ取ります。
「形式的だな」「本気じゃないな」——そう思われた瞬間、信頼はすっと離れていきます。
秘書という仕事は、誰よりも信頼を預かる立場。
だからこそ、表面的な“気遣い”は逆効果になる。
相手は見ているのではなく、見抜いている のです。
では、どうすればいいのか?
正解はシンプルです。
言葉を出す前に、自分に問いかける。
「これは相手のためになっているか?」
「この行動に誠実さはあるか?」
本当にそう思えていないなら、どんな美しい言葉も無意味です。
秘書は、AIのように“正しい文章”を返す役割ではありません。
人としての温度で、相手の信頼に応える役割です。
忘れないでください。
——あなたの一挙手一投足は、すべて見抜かれているということを。
そして最後に。
私もまだまだ未熟で、たくさん失敗を重ねてきました。
だからこそ、一緒に考え、一緒に学びながら、この「見抜かれている」という厳しさを“信頼に変える力”にしていきたいと思っています。