コラム

欲しい答えは秘書が持っている

長年のクライアントやビジネスパートナーを見極める最終決断

とてもいい感じのクライアント。
今後は一つ、ビジネスパートナーとして進んでいけそうだ。

よく一緒に飲みに行くし、なんだか仕事も凄そうだ。
そんな彼から、一言。

「このプロジェクト一緒にやらないか?もしくは仲間に入れてほしい」

ビジネスは何をやるかも大切だが、誰とやるかがとても大切な選択でときには命取りになる。

ビジネスパートナーを選ぶ際、その人がどんな人格か、どのような態度で接するかが非常に重要であることは間違いない。

たとえば、一緒に仕事をする相手がとても素晴らしく感じたとしても、その真の姿を知るのは容易ではない。

そこで、真の姿を知りたいときは秘書やアシスタントに一言意見を聞いてみることをおすすめする。

なぜならば、秘書やアシスタントはその人の本当の姿を見ている、たった一人の存在だからである。

よく婚活女子の中でも言われる話だ。
レストランの店員さん、タクシーの運転手さん、デパートの店員さん、空港のスタッフさん……等々。

自分がお金を払う立場であるケースでは、往々にして相手が弱い立場になることが多い。

そこにきて、「お客様は神様だ」と言わんばかりに横柄な言動をとったり、初めて訪れたお店で初対面の店員さんにタメ口をきいたり、不必要に高圧的な応対をしたり、平気で理不尽を押し付けたり、難癖をつけたり。

とにかくやりとりに違和感を覚えたら、その男は旦那にしないほうがよいと言う。
下心がある男性がその女性に優しいのは当たり前。これから口説こうっていう女性に横柄な態度なんて取るはずがない。

”店員さんへの態度が3年後の自分への態度”なんてよく聞いたもんだ。

話を戻すと、猫をかぶった仮の姿ではなく、本性(=本来の姿)を見ているのは、ビジネスの世界でいうと、秘書である。

・打ち合わせ前の態度や言動
・事務的なやり取りのスピード
・連絡の返信期限の守り方
・予定の変更
・誠実さの有無
・社交的な態度の一貫性
・秘書やアシスタントへの言葉の使い方

少し怖いと感じるかもしれないが、秘書たちはちゃんと見ている。人に対して無意識でも優劣をつけている思考の癖を。

ビジネスパートナーを選ぶ際、その相手が弱者に対してどのような態度をとるかも大事にしたいことの一つである。

社交的な態度や表面的な振る舞いだけでなく、相手が弱い立場にある場面でどのように振る舞うか。弱者に対する態度は、相手の本性を見抜く手掛かりとなる。

アシスタントやカスタマー、秘書。変な態度をしてもそうそう見捨てられない。それどころか、ちょっとぐらい横柄な態度をとっても大概のケースでは、言い返してくることなんてない。

本性がイケてない社長ほど、調子こいて平気な顔して、秘書やアシスタントの尊厳を踏みにじるのだ。

つまり、イケてない社長とはトラブルになりやすいメンヘラ社長なのである。社長たちはこの秘書サービスに対して「安く人を使える」と思いすぎなのだ。

ビジネスは明日何があるかわからない。そんな綱を渡っていることを忘れずにいてほしい。

私の会社は何でも屋さんの秘書ではなく、本当に猫の手を必要とする社長のために存在する。これまではお客様を選べなかったが、これからの時代は私たちがお客様を選んでいく。

今、社長たちに問いかけたいことは「秘書がほしいのか、事務がほしいのか」の二択だ。ぜひ社長たちには、自身のレベルアップのために「猫の手を借りたい」と思ってほしい。

そして、私も一秘書であり、ビジネスパートナーでもある立場で、社長と同じ温度でビジネスライフを歩んでいきたいと思う。

そんなわけで、よりよい人間関係でビジネスを進めたい場合は、社長からあなたに対する下心の態度だけではなく、弱者に対する態度をよく見極めるべし!!!!!

以上、ご確認をよろしくお願い申し上げます。